【書評】人間とは何か(マーク・トウェイン)【5冊目】

概要

「人間は機械にすぎない」 – そう主張する老人と青年との議論の物語。青年は何一つ反論できずに、最後には老人の人間機械論が勝利を収めることになる。

人間は外力と本能に突き動かされて盲目(無目的)に漂う憐れむべき存在だという基本的な思想はショーペンハウアーの哲学と同義であり、自由意志を否定する点でも共通している。しかし、ショーペンハウアーは認識の力で意志を否定できるとしたのに対し、こちらは理性は心に勝てないとし、悪の行為を選べない動物は遥かに人間以上だとしている。

この本のあまりの説得力に老妻はショックを受け、娘たちもおびえあがったという。妻の死後になるまで出版は許可されず、わずか250部の私家版しか出版されなかった。そのような本を、今我々は簡単に入手して読むことができる。

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