概要
LINEの社長の経営哲学の本。
偉い人はいらない
「偉い人はいらない。」
偉い人とは、みんなが従っている人のことである。それも怖いから。いやいや。会社での上下関係があるから。
そんな人が現場に介入すると、仕事のクオリティが下がる。いやいややっているからである。
偉い人が方針を打ち出しても、単に、「それに沿ってさえいれば叱られない」という、ただの免罪符になる。仮にそれが良い方針であっても試行放棄を招くし、施策の幅を狭める。結果として、やっぱり仕事のクオリティが下がってしまう。
だから、「偉い人はいらない。」森川亮はそう語る。
森川氏が社員にこれなんで?とメールをしても、ほとんどスルーされる。相手は自分のことを偉いと思ってない、これでいいのだ。
語り口
この本、内容も面白いが、森川氏の天性の柔らかい語り口が魅力である。
何か、この人の世界に引き込まれる感じがする。
実力
森川氏の経歴はすごいのである。テレビ局→SONY→LINE社長である。しかも、いつも上司と喧嘩してやめている。MBAも取得されている。だから激しい人であって、単純に厳しい上司から逃げたいというような人ではない。
その人が、自分の体験をもって偉い人はいらない。と語る。そこも面白い。