【書評】シンプルに考える(森川亮)【52冊目】

概要

LINEの社長の経営哲学の本。

偉い人はいらない

「偉い人はいらない。」

偉い人とは、みんなが従っている人のことである。それも怖いから。いやいや。会社での上下関係があるから。

そんな人が現場に介入すると、仕事のクオリティが下がる。いやいややっているからである。

偉い人が方針を打ち出しても、単に、「それに沿ってさえいれば叱られない」という、ただの免罪符になる。仮にそれが良い方針であっても試行放棄を招くし、施策の幅を狭める。結果として、やっぱり仕事のクオリティが下がってしまう。

だから、「偉い人はいらない。」森川亮はそう語る。

森川氏が社員にこれなんで?とメールをしても、ほとんどスルーされる。相手は自分のことを偉いと思ってない、これでいいのだ。

語り口

この本、内容も面白いが、森川氏の天性の柔らかい語り口が魅力である。

何か、この人の世界に引き込まれる感じがする。

実力

森川氏の経歴はすごいのである。テレビ局→SONY→LINE社長である。しかも、いつも上司と喧嘩してやめている。MBAも取得されている。だから激しい人であって、単純に厳しい上司から逃げたいというような人ではない。

その人が、自分の体験をもって偉い人はいらない。と語る。そこも面白い。

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