【書評】ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング(赤羽雄二)【44冊目】

概要

メモの活用による思考整理法。

ゼロ秒思考とは、前もって徹底的に考えておくことで、瞬時に判断を下せるようになること。前もって考えておく段階で、メモを活用する。

人間は考えてるようで、効果的に考えられていない。とくに、もやもやを抱えたまま、言語化できず、同じような思考を堂々巡りしている場合が多い。いや、もやもやが言語化出来てすっきり出来るということにすら、気づいていない場合も多い。

著者は、以下のことを勧めている。

  1. A4の紙にとにかく思いつくままメモを書く。
    • テーマを設定し、タイトルを書き、下線を引く。
    • 本文を、思いつくまま、4~6行書く。
  2. 見返さないで、100枚くらい貯める。
    • 同じようなテーマで何度かいても良い。毎回結果は変わり、次第に固まってくる。
    • 可能ならフォルダわけだけはしておく。
  3. 振り返り期間に以下を行う。
    • メモの取捨選択。
    • メモのカテゴリわけ。
    • メモ同士の構造化。並び替える。

本手法のメリットは、以下の通り。

  1. 堂々巡りしていることに気付ける。
  2. もやもやを言語化するきっかけになる。
  3. やりやすいので、企画書など、大型の書き物のとっかかりになる。

特に、企画書などをコンピューターで書く場合には、取捨選択と並び替えが絶望的に非効率的であるが、メモならば捨てればいいし、並び替えればいい。だから、ノートではだめで、紙が切り離されていることが本質的なのだ。

斬新だと思った。人によっては当然のことが書いてあるだけだと言うと思うが、人間の思考プロセスをここまで細かく根本的に考え、しかも実行しやすい合理的な方法に落とし込んでいるのはすごいじゃないか。

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