【書評】メニューの読み方 うんちく・フランス料理(見田盛夫)【92冊目】

概要

フランス料理のメニューを読めるようになるにはどのようにトレーニングすればいいか。

フランス料理でコースを頼むとつまらない。寿司屋でおまかせを頼むようなものだ。そのとき食べたいものを、アラカルトで一品ずつ頼みたい。そうでなくては、牛肉やスズキや鯛ばかり食べさせられてしまう。

著者は会社員でありながら、フランスで一流レストランを食べ歩くことを夢見、独学でフランス語のメニューの読み方をマスターした。いい意味の変人だ。その方法論を、惜しげもなく公開してくれる。

しかも、この本を持ち歩けば、フランスを闊歩して好きに料理を頼めるようにと考えてくれている。

  • 単語集
  • ソース類単語集
  • a la で始まるメニュー語集

といった膨大な付録が巻末についているのだ。

本文については、著者が食べた思い出に残る料理とともに、実際のメニューの解読方法がつづられている。あまりに食べた料理が膨大で、感心することしきりである。

このような書物を著す人がいるという事実に、頭が下がる思い。

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