【書評】会社が嫌いになったら読む本(楠木新)【50冊目】

概要

こころの定年が来てしまったら、どう生きていけばよいのだろう。

著者は大企業にいたが、47歳でうつ病を発症。本来の定年年齢よりさきに、「こころの定年」が来てしまったことに気付く。気付けば周りもみな、こころの定年という問題に直面していた。大学に入り、彼はこころの定年についての研究をまとめることを決意、200人の転身成功者にインタビューを行い、卒論をまとめた。

必ず聞かれるのが、次の質問だそうだ。

転身に成功すると、年収は上がるのですか?

転身によって「必ず年収は下がる」というのが著者の調査結果。しかし、会社にいることで、人間はお金や数字でしか人生を測れなくなってしまう。だから、会社員は必ず上の疑問を口にするのだという。

著者は人生は「いい顔」をして生きられるかどうかであり、いい顔かどうかで成功者かどうかを直感的に判断してインタビューしてきたという。

実例については、この本はいたずらにケーススタディにはならず、クラスタ代表元の7例だけが紹介されている。

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