概要
エリート官僚が無計画に仕事を辞めたら極貧地獄だったが、立ち直った。
タイトル通り。スティーブジョブズに憧れて、官僚を辞めたが、無計画すぎて人が離れていき、極貧で地獄を見たと。そのあと、「挫折した元官僚」という自分ブランディングを思いつき、プライベートや人から聞いた話の切り売りで売れっ子になったという話。
それが73ページまでである。
残りはかなりどうでもいい(中身がない)話。
いっぷう変わった本のオススメ(31冊達成!)
エリート官僚が無計画に仕事を辞めたら極貧地獄だったが、立ち直った。
タイトル通り。スティーブジョブズに憧れて、官僚を辞めたが、無計画すぎて人が離れていき、極貧で地獄を見たと。そのあと、「挫折した元官僚」という自分ブランディングを思いつき、プライベートや人から聞いた話の切り売りで売れっ子になったという話。
それが73ページまでである。
残りはかなりどうでもいい(中身がない)話。
組織変革の方法を解説したペンギンの寓話。
ビジョンを組織文化として定着させるにはどうするかという方法論。
一番面白いのは、ビジョンを浸透させるためには、イケメンに語らせるというところ。本書に出てくるイケメンペンギンは、イケメンでありながらお茶目で主婦に人気があるというタイプである。
ブレーンとイケメン役は分かれているのが現実である。この本がユニークなのは、この現実を認めて、組織改革を「チーム」でやらなければならないとしていること。5種類の役割がある。チームは5人なのだ。
成長する人が実践する30のルール
Amazonのレビューでは、「薄く広い」と書いてある。なるほど、確かにそうだ。
でも最初の話は面白い。仕事への習熟プロセスは、「最初は急流のいかだ下り、後半は山登り」だという例え話だ。
いかだ下り=何でもやらされて、それに全力で取り組み、スキルを増やしていくこと。10~15年。
山登り=目標を定め、じっくりと戦術を練って取り組むこと。
人生で、山はいくつも選べない。そこで、いかだ下りで見てきたいろいろな風景が役に立つと語られている。
味がある、いいたとえ話ではないか。
ほかにも、以下の章は面白い。
§1 筏下りを経て山登りに至る
§11 不安は成長の母
§13 人脈はセーフティーネット
§18 リーダーシップ=P+M理論
§23 イノベーターの7つの行動のくせ
§29 生涯2転職4学習
こんなところです。
ある化粧品ベンチャーが、17時帰宅を徹底させた話。
時間軸は以下の通り。
成功をアピールしたタイトルと裏腹に失敗の連続で、泥臭く、ともすれば筆者がかっこ悪く見えるくらいオープンに書いてある。しかし、ここまでさらけ出せるのはすごい人だと思う。
実際に失敗はものすごくあったのだろうし、良い環境を用意したからと言って、必ずしも経営陣と社員が一丸となってはいなかったようだ。人の心は難しい。でも、化粧品が良く売れ、会社は拡大した。
メモの活用による思考整理法。
ゼロ秒思考とは、前もって徹底的に考えておくことで、瞬時に判断を下せるようになること。前もって考えておく段階で、メモを活用する。
人間は考えてるようで、効果的に考えられていない。とくに、もやもやを抱えたまま、言語化できず、同じような思考を堂々巡りしている場合が多い。いや、もやもやが言語化出来てすっきり出来るということにすら、気づいていない場合も多い。
著者は、以下のことを勧めている。
本手法のメリットは、以下の通り。
特に、企画書などをコンピューターで書く場合には、取捨選択と並び替えが絶望的に非効率的であるが、メモならば捨てればいいし、並び替えればいい。だから、ノートではだめで、紙が切り離されていることが本質的なのだ。
斬新だと思った。人によっては当然のことが書いてあるだけだと言うと思うが、人間の思考プロセスをここまで細かく根本的に考え、しかも実行しやすい合理的な方法に落とし込んでいるのはすごいじゃないか。
強いリーダーであることよりも、ヴィジョナリーリーダーになれ。
時代の変化は速くなっている。組織はその変化に素早く反応しなければならない。従来の強権的リーダーシップに指示待ちメンバーが従う構図は、反応が遅すぎる。
最高のリーダーは、自律的で素早い組織を作れる人のことである。
メンバーが自主的に動き、リーダーは後から殿(しんがり)のようについていく。リーダーは何もしていないように見えて、ビジョンを考え、ビジョンを伝えるコミュニケーションを実践している。
ビジョンを考え抜くには、あらゆる可能性を考える「考え抜く内向的人間」でなければならない。
経営層に対する人事評価の実際が書いてある本。
役員になるためには、良い駒であることではなく、良い駒を作れる能力があることが評価される。また、大失敗と大成功を繰り返した人が経営層になる傾向がある。
そのように成長するためには、二つの習慣が必要である。
「神と話す」とは、自分の中の絶対的な価値観に照らして自問自答すること。
マインドマップを世に広めた本。
この本を読むと、たちどころに頭が良くなるのである。
そもそも頭が良いとはどういうことなのであろうか。MECEに分けるなら
となる。
本を読んで頭が良くなるには、後者でなくてはならず、MECEに分けないなら、
などと色々考えられるわけである。この本の主張は、「頭脳の使い方を改善しよう」「頭脳をマインドマップで補佐しよう」である。
つまりブレインハックの古典であると言える。
古典がすでにあるのにもかかわらず、みなさんご存知のように、ブレインハックの新刊は出続けている。
これは何かに似ていないだろうか?そう、「ダイエット本」である。
すなわち、この本は一つの市場を切り開いた歴史的な本であり、読んでおいた方がいい。
また、途中に偏差値30からハーヴァードに受かった少年などが出てくるので、あとは、統計を学び、自己責任で有限の時間を生きる覚悟を身につけるべきと言える。
青春小説の体裁をとった、ドラッカーの解説書という建前の、萌え絵が表紙の本。
もしドラは意外に面白いのだ。
しかし、それは意外性が面白いのだ。
「フォ、フォアボールをわざと出すようなピッチャーは、う、う、うちのチームには一人もいないんだ!」
加地監督は、しどろもどろになりながら、教室の外にまで聞こえるような大声で、そう叫んだ。(P117)
みんなが青臭い本音をぶつけ合って、お互いを傷つけるように、でもそれだからこそ心の壁を突破し、本物のチームが生まれていく。もしかしたら、ドラッカーの理想論が実現する世界なんて、理想論の青春小説の中にしか無いのかもしれない。
もしこれを現実にやったら、ハブリ、いじめ、モンペ、馘首になるのが今の世の中だ。リアリストは韓非子を読んだ方がいい。
だから、ドラッカーの話は理想論であるという前置きをおかないと、よく意味が分からないのだ。青春小説の中の登場人物の方が、我々より深くドラッカーを深く理解していることに気づいたこの作者はそれだけですごい。
野球監督が選手の育て方について書いた本。
書いてある内容がいい。
チームワーク理論がいい。とにかく「エース」を如何に育てるかに注力するという哲学である。チームワークが大切だから突出した個人を排除するというのがありがちだが、野村監督の理論では、チームワークとは、大多数の凡人が、規範となる突出した個人の真似をしていくことであるという逆の発想だ。
描かれ方もいい。
この手の本は、作者の自伝から始まるものが多いが、そうすると退屈で眠くなってしまいがち、この本では作者の自伝は最終章である。この人は、徹底して他人の目線に立てる人で、だからこそ育てるのが上手いのに違いない。