§13+14 思索と他者との関係

思想家には、自分のために思索するタイプと、他者に思想家と思われたい一心で思索するタイプがいる。前者は思索そのもののうちに、後者は名声のうちに幸福を求める。真の思想家は、前者のみである。

思想家自身のための思想こそが、人生の本当の問題に迫るものであって、書きとめられたのちも、他人の心に響く力をもつ。

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