ショーペンハウアー哲学10の特徴

ここでは、単純なYES/NOの問いかけ10個を通して、
ショーペンハウアーの思想についてのおおまかなイメージを
伝えたいと思います。

1. 唯物論か?唯心論か?

→ ショーペンハウアーの哲学は唯心論です。

彼は唯物論が間違っていることの証明を試みています。
本質は「認識のパラドックス」を用いたものですが、
面白い論理なので、頭をひねってみるのも悪くないでしょう。

2. 極端か?中道か?

→ ショーペンハウアーの哲学は非常に極端です。

徹底した女性嫌いや厭世観にも彼の極端さが現れていると言えるでしょう。
反面、彼はこの素質によって、疑いようのない「真理」からの演繹により
誰よりも遠くまで到達し得たとも言えるでしょう。

ショーペンハウアーの極端さは、彼が非常に純粋な人であったことの
裏返しともとれます。

3. ポジティブか?ネガティブか?

→ 語る内容によってどちらとも取れます。

世界の構造にまつわる哲学としては、非常に分かりやすく
混沌とした世界の構造を照らし出す論調は、希望に満ち溢れたものです。

反面、人間社会の本質や、 人生の意義については、
非常にネガティブなものと言えると思います。

4. 秩序を好んだか、混沌を好んだか?

ショーペンハウアーは、秩序を好みました。

彼によれば、概念とは明瞭に抽象化され、理性により固定化された「表象の表象」でした。彼は誤謬を憎み、その源泉たる「明瞭でない一切のもの」を憎んだのでした。

 

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