なにやら複雑な式ですが、これをリーマン曲率テンソルといいます。
Table of Contents
自明なこと
添字は、a, b, c, i, j, k, hの7種類なので、項の種類は4^7=16384個あります。
そのうち、a, b, cは和を取ることで消え、4^4=256種類のリーマン曲率テンソルが残ります。
jとkについて反対称な式になっているので、次が成り立ちます。
そのため、j=kが成り立つ対角成分は、すべてゼロになります。
これらの項は、4^3=64個あります。非対角成分の反対称な組は、4^2×6=96個あります。
そのため、リーマン曲率テンソルには、独立な項は256-64-96=96個しかありません。
1階微分係数と2階微分係数の数
次に、項の数を数えます。積の微分により2項に分かれる分を勘案すると、
(2+2+2) + (2+2+2) + 3×3 + 3×3 = 30
ですので全部で30項となります。そしてその内訳は、
- 2階微分 6項
- 1階微分2つの積 6項
- 1階微分2つと逆行列2つの積 18項
となっています。
さらに、2階微分のうち2つは打ち消し合います。
そのため、
- 2階微分 4項
- 1階微分2つの積 6項
- 1階微分2つと逆行列2つの積 18項
となります。
追加で書くこと
- 計算の簡略化について