§1-2 システム理論への批判

システム理論への批判

  1. システム理論は、数学がどんな分野にも応用できるという、自明の理以上のものではない。
  2. システム理論の表面的な類似を捉えた比喩は、実際の相違を覆い隠し、偽りに導く。
  3. システム理論は、「還元不能性」を掲げて分析的なアプローチを批判するが、分析的なアプローチが役立つことは生物・化学・物理で実証済みである。

ベルタランフィによる反論

システム理論とはパラダイムシフトであり、既存の科学の否定が目的ではない。

システム理論の主張は、

既存の科学の盲点に着目し、そこに解釈と理論を提供しよう。
また、特殊科学よりも高い一般性を持つ解釈と理論を提供しよう。

ということである。よって1.も3.も的外れな批判である。

(私には、ベルタランフィは、2.への明確な反論は出来ていないように思える。)

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