§1-1 システム理論の広がり

序論のトピック

  1. システム理論の広がり
  2. システム理論の歴史
    • システム理論への批判(記事)
  3. システム理論の方法論のリスト(記事)

まず今回は、システム理論の広がりの章について見ていきます。

システム理論の広がりについて

  • 動力工学から制御工学へ
  • コンピューターの出現
  • 既存の学問の限界

動力工学 vs 制御工学

動力工学とは、蒸気機関や電気機械といった、「大量のエネルギーの解放」を扱うための工学である。

制御工学とは、小さな装置によって過程を支配するための工学である。

蒸気機関や自動車といった単純なシステムを作るためには、動力工学のみで十分だった。しかし、より複雑なシステムを作るためには、制御工学が必要だ。

例えば、弾道ミサイルや宇宙船を作るために、人類は機械との関係性の問題や、財政的・経済的・社会的・政治的問題に直面してきた。

コンピューターへの期待

「システム・アプローチ」とは、目的を定め、その実現のために最高の効率と最小のコストで済む解決法を発見するアプローチである。

このような計算は人間には不可能であり、コンピューターの登場によって可能になった。

(このようなコンピューターへの過度な期待は、バックミンスター・フラーの著書にも見られます。)

既存の学問の限界

物理学は三体問題以上の複雑な問題に対しては無力である。しかし、現実の物体はどのように動けばよいかを知っているのだから、異なるアプローチを取れば真実が明らかになるはずである。

  • 物理学
  • 心理学のS-Rモデル
  • 精神医学
  • 社会科学
  • 歴史学

においても同様の限界とシステム理論の発展が起こっている。

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