統計検定の過去問を見ていたら、まさかのブラウン運動が出題。
問題(改題)
時刻t=0でx=0の標準ブラウン運動W(t)を考える。
時刻t=0.5における位置と、t=1.0における位置の共分散を求めよ。
結構難しい。こんなのに試験会場であたったら心が折れると思う。
標準ブラウン運動とは1次元ブラウン運動で、時刻tにおける分散がtに等しいものである。
また、ブラウン運動はマルコフ過程である。
回答
まず、次のようにおく。
同時分布を考える。ここで、条件付き確率を使うのがミソ。
ということは、次のようにおいてヤコビアンを計算。
共分散は、次のようになる。
(奇関数)×(偶関数)=(奇関数)の積分は0なので、
以上のように、共分散が求まった。
マルコフ過程(無記憶)なのに共分散があることになる。若干違和感が・・・。違和感の源は不明なので、単にまだ慣れていないのだと思う。
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