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あなたがサイトを作る意味
どんな学問でも出版された教科書は溢れているけど、学問を解説したWebサイトはもっと増えた方がいいように思う。Wordpressを使い、あなたの知を共有しよう。既存のメディアには問題がたくさんあるからだ。
教科書の問題
お金を払わないと見れない。Webサイトは無料だ。また紙や電子書籍はまだGoogle検索に引っかからない。それに、教科書は書いても印税8%割る著者数*3000部がMaxなので売れても時給500円程度の儲からない仕事だ。どうせボランティアならWebで公開してしまえばいいと思うし、今はpaper publishingのpdf版をWebで無料公開されている方々も多い。
pdfの問題
とはいえ、pdfはGoogle検索に引っかかってもその部分を特定することが難しい。Webという形態とボリュームが釣り合っていないのだ。
Qiitaの問題
Qiitaには間違った情報が多すぎる。運営会社は間違った情報を広めることでWebを汚しているくせに、何の責任も取らない。最近「いいね」ボタンが「LGTM」ボタンになったが、「Looks Good to Meだけど間違ってるかもしれませんね、私にはわからないけど」という逃げや無責任さを感じる。そして、運良く正しい記事が投稿されようものなら、ラッキーとばかりに広告収入を吸い上げる。卑怯だ。こういう企業を助けるのはやめよう。僕たちは記事の正しさには自分で責任を持とう。
wikipediaの問題
Qiitaと違って自浄作用があり、素晴らしいと思う。wikipediaに参画されているボランティアの方々の働きの素晴らしさがなせる業だと思う。wikipediaを使ってどんどん勉強していこう。あえて問題点を指摘するなら、単語をまたいだストーリー(体系)が見えないことだろうか。学問は体系立った知なので、そこには著者のマインドモデルが反映されるべきだ。
技術ブログの問題
俺TSUEE記事が多すぎる。それは役に立たない。そこには体系もない。体系を知った人間は謙虚だからだ。論文と違ってレビュワーはおらず、自浄作用を期待することも難しい。有名なのものとしては数学のブログなのに証明がことごとく間違っているものまである。
また、ブログという形式はstockよりはflowに適しているように見える。体系を記すのには向いていない可能性がある。
githubの問題
githubで書かれた教科書はいくつかある。pdfと同様、章ごとにスモールワード(後述)に引っかからないのがネックになる。
pull requestやissueがオープンであるため、自浄作用を期待できる。
あなたの記憶が消えてしまうこと
完璧な解は存在しない。それでも、何かしらの形であなたはあなたの知を書き遺す必要がある。あなたが見つけたスッキリと理解できる方法や、学ぶことの楽しさを記録し共有しなければ、それらはすぐに忘れ去られてしまう。
成功者たち
以下のサイトには数え切れないぐらいの人々がお世話になったと思う。他にもあればコメントで教えてください。
少数の問題
一方、学問のサイトを作ってもほとんどアクセス数はないと思う。だから意味がない、そう思うかもしれない。でも、引用数10以下の論文にも、意味はある。学問に関わる以上、量より質を目指すべきだ。
この問題を考えるために、検索ワードの強弱という観点がある。結論から言えば、検索数が少ないワードでは、質の高い記事を提供できる可能性がある。例えば、soft k-meansはk-meansを拡張したアルゴリズムであるため、k-meansを理解した人しか検索しない。故に、
検索量: k-means >>>(3倍の壁)>>> soft k-means
である。ここに経済の原理を持ち込んでしまうと、広告収入が1/3になるsoft k-meansの記事を書く意味は無い。しかし、今この瞬間にもsoft k-meansについて悩んでいる人たちがいるのかもしれない。結果として、私のサイトは長らく「soft kmeans」という検索ワードでGoogle検索1位を維持していたのだった。で、お金には全くなっていない。
それでもあなたがそのようなトピックについて記事を書かなければ、Webはより良い場所ではなくなってしまう。
価値を届ける
本当にいい学問のサイトができたら、より多くの人に質の良い情報を届けるため、それが検索10位以内に表示されるようにしたい。
また、検索エンジンに表示されたとしてもその先がある。クリック率(CTR=Click Through Rate)を上げたい。大事なのは常に検索エンジンを使う人からの見え方を意識すること。パッと見て、クリックしたい気持ちになるかということを考えないといけない。検索エンジンから見える結果の文章はデフォルトでは記事内容から自動生成されるようになっているが、第三者から見るとバグった文章になってしまっていることが多い。20文字ぐらいの説明文を作り、上書きすべきだ。
例えばデータを見てみると、この記事なんかはCTRが高く、良い要約になっているようである。
ampという検索エンジンの機能がある。これを使うと、検索エンジン上で画像を表示させることもできる。こうした画像をアイキャッチ画像という。ampはスマートフォン上で有効なので、スマートフォンで検索結果を確認する必要がある。
コンテンツを増やす
Webサイトは構造上、次の2つのコンテンツを増やすことである。
- 体系のページ(木の幹にあたる)
- 各論のページ(木の枝葉にあたる)
注意すべきは、各論のページにおいてはなぜか、画像が重要視されるということである。
画像の作成方法
パワーポイントを持っているなら、パワーポイントで画像を作る方法がやりやすい。
検索表示数を増やす
スモールワードと呼ばれる概念がある。月間検索数が1~100の検索ワードのことだ。学問は専門分化が激しいので、ミディアムワードやビッグワードは考えなくて良い。各論のページでスモールワードで検索した時、検索10位以内に表示されるようにする。
スモールワードで検索10位以内に表示されるには、
「ひとつの記事を、とことんいい記事にすること」
一度スモールワードで検索10位以内を獲得すれば末長く読まれ、10%ぐらいの確率で読まれる。1ヶ月で10人、1年で120人、3年で360人、10年で1200人、100年で12000人もの人が、あなたのおかげでその学問に興味を持ちつまづきどころでスッキリしその学問がより好きになる。
例:「3次モーメント」
例えば統計の「3次モーメント」という言葉は、月間に10回しか検索されないと言われている。
しかし、私は「3次モーメントの計算法のページ」を作ってみた。この記事は公開から3年間で、Google検索経由2884回も読まれたのだった。理論的には3年で36人しか読まないと思われていたのに、やってみたら100倍近くの学生や社会人が興味を持ってくれたのだ。(統計検定間近になって焦って検索する人が多いようだ。)
体系のページは、情報が多すぎて、1つのスモールワードには要約できない。このページが検索で引っかかることは稀である。
マーケティングデータを得る
検索10位以内に入ることは、何よりも優先すべきKPI(Key Performance Indicator)である。特に重要なのは、検索10位以内に入ると、検索すれば1ページ目に表示されるため、
表示数=検索数
となるということである。これにより、キーワードプランナーよりも正確な数値が得られる。
ITを活用する
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