Walmartがガソリンの値引き券をくれるサービスを始めました。
Exxon Mobileを含む14000箇所で使えるそうです。
ガソリン代の高騰
何のためにこんなサービスをするのでしょうか?
間違いなく、来店率を上げるためでしょう。来店率向上施策としては、眼から鱗です。
アメリカのデータを分析したことはないですが、アメリカで車に乗ったことはあります。思ったよりモールが遠く、ガソリン代がかかるなという印象です。
さらに、配送料無料のECをはじめ、Walmartのような実店舗小売のライバルはたくさんあります。
ということは、今のようにガソリン代が高騰すると、わざわざWalmartに行かずに我慢するということが考えられます。
では、どのようにガソリン代の高騰が来客数の減少だと気づいたのでしょうか?
実はこのニュースはAI研究所Walmart Labsを擁する、Walmart Global Techの発表です。ということは、何らかのテクノロジーでこの事実が発見されたはずです。
来店数予測と1to1
ガソリンの価格推移を含む時系列を解析し、ガソリンの価格の係数を求める。次に、ガソリン価格低下時の来客数上昇とコストを天秤にかけたシミュレーションを行ったと考えられます。
しかしこの施策は、Walmartの近隣住民には効果がありません。
そこで次に考えられるのは、自宅から最寄りのWalmartへの距離を使った施策です。値引率を1to1で変えたり、他のインセンティブを与えることが考えられます。近いうちに実施されるのではないでしょうか。
リテールの本質を考える、リテマガでした。
投稿者プロフィール
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松﨑 遥(男性)
東京大学・大学院にてカオス複雑系の研究に従事。在学中にITベンチャーに参画し、ソフトウェア開発(WorksApplications)、ビッグデータの機械学習(Recruit)、画像認識AI(PKSHA)、マネジメントに従事。
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