要約
この本は、「理性を正しく導き、諸科学の真理を探求するための方法に関する序説」である。
この序説は六部にわけることができる。
- 第一部 諸科学の放棄
- 第二部 「方法」の法則
- 第三部 道徳の法則
- 第四部 霊魂の存在と神の存在の証明
- 第五部 心臓の運動の解明、人間の霊魂と獣類の霊魂の相違
- 第六部 自然の研究に必要な事柄と本書を書いた理由について
解説
デカルトはデカルト座標や物心二元論、機械的世界論、渦動宇宙論を生み出した哲学者である。
デカルトの仕事は、曖昧で直感的だった幾何学の世界や自然科学の世界に、法則を持ち込み、見通し良くすることであったと言える。
よって方法という言葉は、法則を発見し、世界の見通しを良くするための方法という意味で使われている。