§3-4 最善の職業を選ぶこと

要約

私の最後の格率は、人々がこの世界で持っている各種の職業をひと通り調べて、最善の職業を選ぶことだった。

他人の仕事について何も言うつもりは無い。私は、理性を教化し、自分の方法で、真理の認識に前進すること以上のことは出来ないと考えた。

この職業に、私は大きな満足を感じていた。
この世に、自分以上に、楽しく、純粋な満足を味わえる人間は誰もいないと信じた。私は自分だけが知る、重要な真理を毎日のように発見して、満足を得ていた。それに比べれば、他の事柄は少しも私を感激させなかった。

解説

現代でも良く「好きを仕事に」というキャッチフレーズは言われる。デカルトはただ一人自分の道を歩んで、そう言った。

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