§2 知的良心

ありきたりの人々は、生存の不確実さと曖昧さの中に身を置きながら、問を発することさえしない。それどころか、そうした問に無関心ですらある。だから、根拠もなくもろもろのことを信じて、それを頼りに生きているのだ。これは知的良心に欠けた、恥ずべき生き方である。才気爆発の男たちや洗練された極上の女たちでさえも、ありきたりの生き方に甘んじている。

これに対し、理性に憎悪を抱くことは、知的良心の疼きであり、好ましい。

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