§42 労働と退屈

普通の人間は報酬を目当てに労働する。しかし、芸術家、思想家、狩人、冒険家、遊び人といった人々は、仕事の喜びのために、多額の実入りに見向きもしない。

彼らは喜びのためなら、苦痛を感受する。喜びを味わえないことには無精で、たちまち貧困で退屈になる。しかし、退屈は独創的な人々にとっては、必要な「凪」なのだ。彼らは不快な凪を辛抱し、次の風のために耐え忍ぶ。なんと、凡人には望み得ない境地だろうか?!退屈さを追い払おうとするのは、凡人の証拠である。

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