§13 オフィス環境進化論

画一的なオフィス

画一的な机と壁の繰り返しのオフィスは、良くない。さらに、人がぎゅうぎゅうに詰め込まれ、騒々しいのは論外だ。これらは、管理者によるマスタープランの押し付けといえる。

有機的なオフィス

これに対抗するのが、『たゆみなき建設方法(The Timeless Way of Building)』である。

クリストファー・アレグザンダーは、画一的なマスタープランの押し付けを排し、メタプランという新概念を導入した。

メタプランの元では、全体の各部署が独立して異なる進化を遂げる。それは、現場の従業員の要望により作られる。そしてそこには、有機的秩序が生まれる。

例えばケンブリッジ大学は各カレッジが『住居部分を中庭に配する形式』だが、それぞれ個性的な特徴を備えており、中庭・入り口・端・ボート小屋・遊歩道などすべてのパーツが異なる。

各部は独立に進化するが、類似のパターンを備えており、アレクザンダーはそれを『パターン・ランゲージ』と呼んでいる。

パターンの成功例

オフィスでは、次の4つのパターンがうまく行っている。

  1. 組み立て式オフィス
  2. 窓の存在
  3. 屋内と屋外のスペースの調和
  4. 共通場所の存在

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