トム・デマルコ,ティモシー・リスター著「ピープルウェア」を学ぶ
はじめに
私はIT企業で働いています。組織は問題だらけで、それらは悲しいことにピープルウェアが出版された1989年当時と同じです。多くのIT企業で、過去と同様の問題がまた繰り返されているのです。
その理由は、プロジェクトが人を犠牲にしているからです。
私はコーディングも大好きです。仕事でも家でもコードを書きます。だからこそ、仕事レベルのプログラムが一人で組めないものであることを知っています。IT企業のリーダーは、良いプログラムを、チームの力を借りて作る人なのです。
しかしその実態は?スタープレイヤーが会社を去っていく。プログラミングが大好きな若者が、稚拙なプロジェクト管理に幻滅する。ハードワーカーが、ズタボロになって家庭を崩壊させてしまう。
私は「ピープルウェア」を研究し、よりよいプロジェクトの進め方を学んで来たと思っています。この本は、研究しても研究し尽くせることがありません。
目次
- ハイテクの幻影
- チーズバーガー工場流管理法 Part1 Part2 Part3
- ウィーンは君を待っている
- 品質第一 – 納期さえ許せば
- パーキンソンの法則の改訂
- ガンによく効く?「ラエトライル」
- 施設監査本部
- プログラムは夜出来る
- オフィス投資を節約すると
- 頭脳労働時間 対 肉体労働時間
- 電話、電話、また電話
- まずはドアから
- オフィス環境進化論
- ホーンブロワー因子
- お手玉使いの曲芸師を雇う
- ここにいるのが楽しい
- 自己修復システム
- 全体は部分の和より大なり
- 黒集団チームの伝説
- チーム殺し7つの秘訣
- スパゲッティディナーの効果
- 裃を脱ぐ
- チーム形成の不思議な作用