テスター
1960年代の初めから伝わるあるチームの物語がある。
はじめ、そのチームは少しテストが上手い人たちの集団に過ぎなかった。だが次第に、開発者と敵対する哲学がチームに育っていった。
彼らはサディスティックなテストを好むようになり、大の大人の開発者で泣き出すものさえ出始めたほどであった。彼らは悪魔とみられることを好み、黒い服を着た。長い口ひげを生やすものもあった。開発者は彼らの病的な偏執性に不満を漏らすようになった。
開発者は自分のコードにはバグはないと思っており、顧客はバグがあってもすぐにリリースされることを好むから、黒集団は誰にも見つけられないバグを次々に見つけ出した。そして、黒集団はテスト集団としてだけでなく、社会的組織としても成功をおさめた。
後日談
なぜなら、メンバーがまた一人また一人と会社を去って行って、ついにオリジナルメンバーの最後の一人がいなくなっても、黒集団に入ったものはエネルギーと独特の個性を持つ黒集団の一員となり、黒集団は存続していったからだ。