チーズバーガー工場と違って、頭脳労働者は誰一人として代替がきかないことを肝に銘じるべきである。
管理者は部下が辞めても補給すればよいと思っている。
でも実際には職場には「キーマン」がいて、人の何倍も仕事をしており、そうした人材は替えが効かない。
どのような頭脳労働者が「キーマン」だろうか?ここでは2通りの例を述べる。
第一に、圧倒的なパフォーマンスを発揮するスーパーエンジニアである。ある会社は、ある社員の自宅まで専用回線を引きさえした。
第二に、チームワークの要となる触媒役の人物である。こうした社員も、通常の社員の2倍以上の成果を出すことに貢献できると言える。
しかし多くの管理職は、こうした人物が辞めてもすぐに代わりが来ると思っている。実際には、キーマンの退職のコストは計り知れない。