世界は苦痛に溢れている。

貪り食う動物の喜びと、今まさに貪り食われている側の動物の苦しみを足してみたまえ。世界には苦痛のほうが多いことが容易に判るだろう。

出典:

  • 意志と表象としての世界§28
  • 意志と表象としての世界§61

解説:

ショーペンハウアーの哲学は厭世哲学と評されることがあり、この言葉に端的に表れている。

この考察から、動物にとっての幸福とはまず苦痛が無い状態であるとされた。

幼いころから世界中を旅し、下層階級の人々が虐げられる様を嫌というほど見せつけられてきたショーペンハウアーの、原体験が窺える言葉。