soqdoqについて

§1 soqdoq.comについて

もしあなたが哲学書を読みたいけど何度も挫折し、一緒に学ぶ仲間を探している人なら、soqdoq.comはあなたのためのWebサイトです。

§2 soqdoqについて

「soqdoq」とは、「速読」のことです。
しかし、私の速読概念は、本を速く読むことではありません。

「soqdoq」とは、「短時間でそこそこ理解すること」。
より具体的には、「読書の10倍の速さで、8割の理解をすること」が目的です。手段は問いません。

§3 なぜそうしたいのか?

その理由は、読書は人生の浪費に過ぎないからです。

これは一見過激な主張ですが、私のオリジナルではなく、昔から数多の賢者が看破してきたことです。

孟子曰く、「悉く書を信ずれば則ち書無きに如かず」。
      – 本を鵜吞みにするようでは、まだ何も読まないほうがまし。
老子曰く、「聖を絶ち智を棄つれば、民の利は百倍す」。
      – 本の真似をして自分だけが得をしようと皆が争うなら、本なんて無いほうがまし。
そしてショーペンハウアー曰く、「本は自分の頭で考える能力のないバカが、他人の思想をパクって自分で考えたと錯覚するためのものだ」。
      – 直球です。

要するに、読書は思索の邪魔で、現実逃避であり、他人の猿真似に過ぎない、ほぼ無駄な時間なのです。

ショーペンハウアーは、思索を旅に例えました。では彼は読書を何に例えたのか?「旅行のガイドブックを読んで実際には旅をしていないのに人に自慢する」ことです。

「地球の歩き方」ばかり何百冊も読んでいるが海外に行ったことが無く100歳を迎えた人がいたとします。あなたは、

「そんなもの読んでばっかいないで実際に出かけろ!!!」

と思うのではないでしょうか。

あらゆる人が無料で「10倍の速さで8割を理解」出来るはずです。

      理由1:そもそも本の9割は無駄なページ。(この文も9割は無駄ですよね?)
      理由2:無駄な部分を削除すると、むしろわかりやすくなる。
      理由3:9割削除しても、2割程度の内容ダウンしかない。
      理由4:51年以上前の本には著作権が保護されない。(青空文庫などですね。)

要するに、誰かが本の9割の無駄な部分をそぎ落としてくれれば、誰でも残り1割で8割程度の理解ができます。

§4 あなたが哲学書を読めない理由

仮に、ここに難しい100ページの哲学書があるとします。隣に10ページの要約があります。

      1.哲学書を完全に理解するのには100時間かかるとします。
      2.要約は分量は10時間ですが、2倍簡単になっているので、実際には5時間で読めるとします。

Aさんは要約から読みます。
彼はまず5時間を使い、その本を読む価値があるか自分で判断します。
そして読む価値があるなら、哲学書を読みますが要約で8割を理解しているため、100時間ではなく20時間で済みます。
つまり、本が気にいらなければ5時間、気に入っても25時間を消費します。

Bさんは要約から読むなんて許せないマジメな人です。
かならずいきなり哲学書にトライして、100時間を賭けます。
100時間かけたあとに結論が一言でいえてしまうもので、何だこんなものかと、がっかりすることがあります。
100時間のうち最初の25時間を粘ってみても、何一つわからないまま途中で挫折することも、実はありました。
毎日1時間コツコツと読んでいたら、100日目には最初のほうに何が書いてあったか忘れました。

別にAさんが偉いわけではありません。
読書は人生の浪費です。
Aさんのほうが、圧倒的に人生の浪費をせずに済んでいるのです。

§5 騙されるな!

世の中、知識を過大評価しています。

曰く、「ペンは剣より強し」。
     これは別に、読書をして人生の浪費をしろと言っているわけではありません。
曰く、「新聞を読まないと馬鹿になる」。
     見出しで十分です。
曰く、「教養が無いとつまらない人間になる」。
     本の受け売りばっかの自称読書家こそつまらないです。
曰く、「本は借金してでも買うべき未来への投資」。
     投資なら利回りを考えるべきです。
     どうでもいい本を100冊読んでも金と時間の無駄です。
     たった1冊でいいから本当にいい本を本当に理解するのが高利回りな投資です。
     浮いた金と時間とで現実との闘いに取り組みましょう。

知識を得ることは、知的生産のプロセスの1割で、実際の9割は実践から学び自分の頭で考えることです。

§last 実際に我々がしていること

私は「のである」という言葉が大嫌いです。「だ」に置き換えてもたいてい意味が通じるからです。
この3文字の節約を100万人が読めば、それは300万文字の節約なのです。

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