はじめに

ショーペンハウアーの哲学の解説※右上のメニューアイコンから各ページに移動可能です。


ショーペンハウアーって誰?

アルトゥール・ショーペンハウアー(1788年2月22日 – 1860年9月21日)は、ドイツの哲学者である。「意志と表象としての世界」という約1000ページの本を若干31才で著した。有名な「自殺について」はこの本の補遺のごく一部にすぎない。著書は当初全く売れず、重版はショーペンハウアー自身が金を払うことでなされたが、結果的には多くの著名人に影響を与えた。

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『意志と表象の世界』表紙
(Googleによるデジタル化)

影響を与えた人物として、ワーグナー(音楽家)、ニーチェ(哲学者)、ウィトゲンシュタイン(哲学者)、アインシュタイン(ノーベル物理学賞)、シュレディンガー(ノーベル物理学賞)、フロイト(精神科医)、ユング(精神科医)、トルストイ(文学者)、トーマスマン(ノーベル文学賞)、森鴎外(文学者)、西田幾多郎(哲学者)、ヒトラー(政治家)、最近ではイーロン・マスク(起業家)がいる。特にニーチェの芸術論ショーペンハウアーの芸術論を発展させたものだ。日本で最も偉大な哲学者、西田幾多郎の純粋経験理論(「善の研究」)はショーペンハウアーの純粋認識理論から生まれた。ヒトラーは、「意志と表象としての世界」のどの章に何が書かれていたかを熟知していたと秘書は語った。

しかし、今日の日本でその本を本当に読破した者は殆どいない。

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ショーペンハウアーを完全に理解する過程で、1000ページの分量を何度も読み返すのに、私は1年以上を要した。ショーペンハウアーの思想は、確かに、素晴らしいものであった。

一方で、ショーペンハウアーの学習はかなり困難だと感じた。ただでさえ本が分厚いのに、ショーペンハウアーの思想は彼曰く「有機体」でもあり、読んでいると何を言いたいのか分からなくなってくることがある。その思想の価値は、如何にこの本が歴史を変えてきたかが証明している。ショーペンハウアーの思想を簡便に、しかも本質を損なうことなく理解する方法は無いだろうか?と私自身何度も考えた。その結果、内容に忠実な要約を自分なりに作成することにした。

このサイトのコンテンツ

「意志と表象としての世界」:主著の解説。

「自殺について」:補遺の解説1。

「幸福について」:補遺の解説2。

「読書について」:補遺の解説3。

「ショーペンハウアーの名言」:ショーペンハウアー思想で良く引用される箇所、出典、解説。

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