§68-3 聖者たち

聖者たちの生活は、禁欲に始まる。彼らにとって禁欲と貧困は、修行のためにそうするのではなく、積極的に求められる目的である。意志の否定こそが目的であるのだ。

彼らが死に至るとき、それはあらかじめ準備されていたかのようである。すでに意志は鎮静され、その残り火が消えるかのように彼らは死んでいった。私は彼らの人生が羨ましくてしょうがない。

キリスト教の信徒も、インドの信徒も、ラマ教の信徒も、仏教徒も、神話は違えど、その目的はこのようにひとつであった。

彼らの伝記を読むことは、人生に希望を与えてくれるであろう。

  • キリスト教
    聖霊徒、経験主義派、静寂主義派、篤信熱狂派の人々の伝記
    『聖徒伝』『再生者たちの事跡』『祝福されたシュトゥルミの生涯』『聖フランチェスコ伝(聖ボナヴェントゥラ編)』
  • インド
    インドの聖者、贖罪者、沙門、捨離者の生活を描いた文学作品
  • 仏教
    『ゴータマ・ブッダの創始せる托鉢求道者団の報告』
  • 現代
    『ギョイヨン夫人の自叙伝』『スピノザ伝』
  • ゲーテの作品
    『ある美しい魂の告白』『聖フィリッポ・ネーリの生涯』

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