キリスト教が伝えようとしている大真理は、ひとつだけである。
それは、最初の人間が犯した原罪(意志の肯定)が、キリスト(意志の否定)により救済されるという教えである。
隣人愛はエゴイストを救済する。「右の頬をぶたれたら左の頬を差し出す」のは意志を否定したからである。
最近では全く同じ思想をルターら純粋な福音派が唱えているが、教会はキリスト教のユダヤ教的な側面(聖書)のみにしがみついているが、この二つは歴史的な偶然からキリスト教に結び付いたにすぎず、福音の教えこそがキリスト教の本質なのである。