§56 意志の肯定と否定

人間の生き方には二つの可能性がある。

ひとつは、意志である自分の意欲を、次々に満たして行く生き方。これが、意志の肯定である。

もう一つは、イデアの認識を鎮静剤とし、意欲することを自然と辞めてしまう生き方。これが、意志の否定である。

従って、前者の生き方で、意欲を満たしきることが出来るのかが問題になる。

宇宙は無目的である。動物の世界は苦悩の方が多い。では人間の世界は、快楽が苦悩を補って余りあると言えるだろうか?

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