主観とは、すべてを認識するが、誰にも認識されないものである(主観は表象ではない)。主観が何一つ存在しないなら、世界は存在しないのと同じである。よって主観にとって、世界は「表象の集合」である。
ただし、世界は単なる表象の集合ではない。それら表象には相互に関係があり、その関係は4種類の「根拠の原理」によって支配されている。
- 時間の原理
- 空間の原理
これら2つの原理が表象に「数多性」を与える。主観は「数多性」を持たない。
- 因果性の原理
人は表象同士を、原因と結果に当てはめて見てしまう。
- 動機の原理
だから、世界とは、根拠の原理によって支配された表象の集合である。