【書評】西洋絵画の歴史1(高階秀爾・遠山公一)【89冊目】

概要

ルネサンスの代表作を200点前後含む、文庫サイズのフルカラー写真集。

美術館を1週間分回ってようやく見られるほどの量の絵画が、文庫サイズにフルカラーで収録されているという、驚愕の本。

解説も素晴らしく、ルネサンスがいつ始まって、代表作がどのようなコンテキストを持っているのか明らかにしてくれる。

1420年のマザッチョを皮切りに載っている。

この本が素晴らしいのは、絵画だけでなく建物の中の写真がふんだんに乗っていることだ。ルネサンス絵画は建物と組み合わせて宗教的体験を可能にする施設として機能してきたが、

  • 礼拝堂
  • 大聖堂
  • 天井
  • 祭壇
  • 内陣障壁

などが、間取り図と写真を交えて解説されている。

場所を取らないし、この本が1200円とは、信じられないくらい安いと思う。