概要
板倉家に仕えた山田方谷という改革家の改革の様子を、想像を交えながら紹介する。
いっぷう変わった本のオススメ(3冊達成!)
詐欺の帝王がジャーナリストに懺悔した内容。
帝王がどのくらい帝王かと言うと、ピークには週に9000万円が彼の懐に入っていた。一度、恋人のキャバ嬢を1位にするために、一晩に4000万円を使ったらしいが、痛くも痒くもなかったという。
彼の財源は
など100通り以上にも及ぶ。
どうやって帝王は上り詰めたのか。
帝王は大学進学に伴い上京したが、1年生の時にはすでにイベサーを掌握していた。土曜日のベルファーレを6時間120万円で借り切り、スーパーフリーに250万円で売るといったことをやっていた。
当時帝王の上にいたSTという人間は暴力団の子息を顎で使い、のちにマッキンゼーに入社した非常に頭の切れる人間だったという。
大学を1単位以外全て「優」で卒業。卒論は「イノベーション」について。大学卒業後は大手広告代理店に入社するが、5年で左遷されそれを不満に退社。スーパーフリー事件との関与を会社に疑われたからだ。
その後、闇金に参入し、システム詐欺に手を広げた。2002年に闇金を始めてから2年後には、オレオレ詐欺を創始したという。
2008年にはタンス預金が何百億もあった。1億円でミカン箱一つ分だが、それが何百箱もあったのだという。襲撃事件もたびたびあったし、税務署にも襲撃された。
そこで、帝王は海外に資金を対比させることを考えた。ドバイに遊びに行ったときにイラクディナールを日本に持ち帰り、両替できないことに落胆したが、転んでもただは起きぬ帝王、イラクディナール詐欺を思いついたのだという。
海外に資産は分散した。仲間はどんどん逮捕された。帝王も、逮捕で資金を没収されたくないから、自ら引退を決意した。しかし後には、自由に引き出せない巨額の口座のみが残った。
システム詐欺とは、1人の個人を複数の店が囲い込み、次から次へと「かぶせ」詐欺を行う、組織的劇場型詐欺である。
例えば自転車操業になって、ある闇金に元金が返済できなかったとする。しかし、グループ全体でみれば、本当にその人に貸した元金は最初の100万程度であり、グループ全体で得た金利や詐欺額からすれば無視できる範囲である。と言う仕組みである。
概要
ブリティッシュコロンビア大学の授業の教科書。
膨大で単発的な統計的事実の羅列が多い。その事実一つからはなんとも言えないことが多い。例えば以下の統計的事実は何を意味するか?
40才の未婚女性がその後結婚する確率は、テロリストに殺される確率より低い。
字面は面白いが、何の意味があるのかは明らかではない。
セックスと恋愛と結婚を経済学的に解説しようとしているので、変数が少ない。もちろん、意図的に視野を狭くしているのだ。しかし、その結果はほとんど説得力がない。
結婚において考えられる変数は、お金と容姿である。それらの変数も、正確に計測できるために、お金と容姿に限定されている。投票で順位を決めれば、容姿も定量的変数になるのだ。例えば、この実験プロトコルに基づいて、以下の統計的事実が発見されている。
容姿下位の女性は、もし相手が同等レベルで裕福ならば、容姿下位の男性を容姿上位の男性より選好する。
つまり、チャンスに恵まれない女性は、リスクを回避し、浮気しなそうな男性を選ぶということである。
しかし、お金と容姿以上に影響のある、「価値観の一致」はどうしたのだろうか?長期的に結婚生活を成功させるためには、重要な部分で価値観が一致していなければならない。
とすれば、現実を説明するために、現実からあまりに離れてしまった理論にどうやって興味を持てばよいのだろう、ということになってしまう。