【書評】ダメな自分を救う本(石井裕之)【12冊目】

概要

人生を劇的に変えるために、「潜在意識」の力を使え。

この本は、心理学の本。

潜在意識は、「自分にあるもの」にしか働きかけることができず、特に今この瞬間に出来ることにしか干渉できないと説く。ダメな人の場合、とてつもなく小さなことしかできないが、その人が今その瞬間に出来ることを決めないと、いけないと説く。

ひきこもりを例にして、なぜ人間がダメな状態から抜け出せないかを明らかにしている箇所が分かりやすいだろう。

スリッパを揃える話が面白い。

あるひきこもりを脱ひきこもりさせる依頼にたいして、著者は「必ず今この瞬間から出来ること」を二人で議論し続けた。その結果なんと、「便所から出るときにスリッパを必ず揃えます」という結論に落ち着いたのだ。

当然依頼主である両親は激怒したが、結局このひきこもりは社会復帰に成功し、結婚までしたのだった。

つまり、人間は理性的には、「ひきこもりが社会復帰出来るわけがない」と考えてしまうので、無理な目標を実現するには、潜在意識との協働、アファーメーションを利用するというのがこの本の骨子である。

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