【書評】The DevOps 逆転だ!究極の継続的デリバリー Phoenix Project(キム・ジーン)【71冊目】

概要

企業でのIT活用がうまくいかない理由は、制約条件の理論で説明できる。

めちゃくちゃ面白い。

まさか、DevOpsというコテコテのIT運用語と、エリヤフ・ゴールドラットの制約条件理論(ボトルネック理論)が全く同じものだったとは思わなかった。知的興奮が頭を駆け巡る。

舞台はまたもや自動車工場である。主人公はIT運用VPに抜擢される。

IT現場の属人化の問題は、実は人がボトルネックであるということだ。リードエンジニアはいろんな重役に利用されていて、ビジー状態のボトルネックになっている。それによって、一人のリードエンジニアが複数のワークセンターをボトルネック化し、IT現場は止まる。

その一人がバスに牽かれると、部門全体が止まる。この現象を、「bus factor」と言われている。

この問題はITに特有である。

手戻り

ITでは「手戻り」が発生することが問題だと言われる。上流工程、下流工程と呼びながら、もはや手戻りはあって当たり前のことになっている。これは、工場だったら許されないことだ。手戻りがないワークフローをシングルピースフローと言い、この本が目指す形態である。

バッチサイズ

ボトルネック理論では、バッチサイズを小さくすることで、ボトルネックの活用度を高める。

IT現場でそれを実現するためには、「1日10デプロイ」を自動化で実現することだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です