【書評】不思議な少年(マーク・トウェイン)【35冊目】

概要

1590年のオーストリア。ある日忽然と現れた美少年が、次々と奇跡を起こす。

少年の名はサタン―

マーク・トウェインの「人間とは何か」と同様、人間不信と人間への軽蔑に満ちた本。こっちは相手が心を読めるからさらにたちが悪い。そして時代は、魔女狩りの真っ最中。

サタンは何度も、人間は動物以下だとういうことを強調する。哀しく愚かな村人たちの行為が、読者をサタンに同調させる。

いわゆる「悪魔もの」の古典である。

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