【書評】アメリカの鱒釣り(ブローティガン)【19冊目】

概要

天才が書いた短編小説。

どの話も2ページほどで、最長でも10ページほどである。

アメリカの鱒釣りの詩的世界は、言語の中にしか存在しない世界だ。どうしてもこの小説を現実の世界でやると、どういう光景になるのか想像がつかない。

こんな小説が書ける人間が他にいるのだろうか。

困ったことに、単にユーモアと見ても抜群に面白いのだ。しかも全体を貫く通奏低音のようなテーマもある。鱒なのだが。

世界で最も面白い短編小説の一つであるに違いない。

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