【書評】ビッグ・ツリー(佐々木常夫)【9冊目】

概要

自閉症の子と鬱病の妻を守りながら、主人公が東洋レーヨン子会社社長に上り詰めるまでの軌跡。

あらすじを読んだだけでは想像できない生々しさがある。

著者が完璧人間過ぎて、自然と頭を垂れてしまう。もちろん著者が人間である以上、その善意が裏目に出ることもある。その度に心折れず立ち上がる著者の姿は勇ましく神々しい。

この本を読んだ人は、自分が不幸だと愚痴をこぼす前に、この本を思い出すだろう。一家の家長が背負うべき重荷を教えてくれる。

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